ウィットに振られてから「変わった」というアンが
群集の中心に立って叫び、こぶしを振り上げる姿を
みんなが少し心配そうに見守るシーンがあります。
画面には「1992年5月」というテロップ。
一体この時タイで何があったのでしょうか。


※私はタイの歴史には精通しておりません。
今回読み聞きしたことを私なりにまとめた文章ですので、
間違いなどございましたらご指摘願います。

近年のタイでは、何度となくクーデターが起こり、 軍人政権と文民政権が交互にタイを治めていました。 1988年の8月に成立したチャチャイ内閣は 久々の文民政権でしたが、1991年の2月にクーデターがおこり、 これを指揮していた国軍司令官 スチンダー・クラプラユン氏が 1992年の3月に首相に就任し、スチンダー内閣が成立。 再び軍人政権が復活します。 これに反発し、国の民主化を求めたデモ隊と軍隊が衝突して 多数の死傷者を出したのが、 1992年5月17日から20日にかけておこった 「5月流血事件（プルサパータミン）」です。 この、タイの最後で最大と言われるクーデターの後、 1992年9月の総選挙によってチュアン内閣が成立。 タイは再び文民政権へと戻りました。

アンは、この「5月流血事件」のデモ隊に参加していたんですね。


クーデターによってスチンダー内閣は倒れたわけですから、
それでメデタシメデタシになりそうなところですが、
この一件で何か思うところがあったのでしょうか、
アンはタイを離れてアメリカに渡ります。


1988年に入学したアンはこの時大学4年生になっているはずなので、
卒業後に渡米したと考えるのがストレートですが、
ラームカムヘン大学は卒業が比較的難しいそうなので、
中退して向こうの大学に入りなおしたのかもしれません。
アン、すごい。

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